natsunokaのブログ

夏の蚊🦟

アプリで会った脳の差を感じた女。

詳しい日付は覚えてないが、春でまだ長袖を着るくらいの気温だった気がする。

 

昨今、暇な時に知らない人とチャットできるアプリが乱立していて規約では認めていないものの出会い厨の温床になっている。

 

俺はそこで一人の女の子と知り合った。後ろ姿のアイコンで可愛いかどうか、というか自分のタイプかどうかすらわからないが、そこから分かる情報は足首の細さだけだった。

 

とりあえず何かアプローチかけようかな、いや好きじゃない顔なら俺はどうしたらいいんだ、まぁ話してて楽しいならいっかみたいな思考が巡り巡って結局チャットを始めた。

 

なんかフランクな感じだし歳下とはいえ結構話しやすいんだなとか、俺のバイク乗ってみたいとか言うのでまぁ「会ってみないとわからんか」って思って俺はわざわざその生物が棲息している京都とか言う場所に赴いた。

 

京都は大地獄と化す。

 

そいつを駅で待ってた。あの子かな?いやあの子かな?あの子可愛いな、あの子やったらいいな。みたいにそこまでそわそわはしてないけどタバコ吸いながら周りを見渡してた。

 

こっちを見るそれ。

歩いてきたそれ。

まさかこれ?

 

それだった。

 

マスク越しにも分かる大きなFACEに一瞬固まった。別に顔で人間を区別してるわけではない。しかしやはり会う前に顔は確認すべきだ。俺は俺が顔で判断されたくないと思ってしまい、相手に求めないと言う癖があるので中々その話に持ち出せなかった。それが運の尽きだ。

 

俺自身褒められることも少なくない。今まで多くの人と会って、何度か付き合って、周りから褒められるような可愛い子も中にはいた。だから俺もそこまで顔は悪くないんじゃないかなとは思う。日によって自分の評価は変わるけどね。脱線したので戻す。

 

足首の細さなんか当てにならない。なんだこれ。

もう、ちょっと怖かった。

身長は160かそこらでそれなりに高い印象があったがそれ以外は直視できない。体型は太く、顔のパーツが真ん中に寄っていてミサワの絵が一番近い気がする。

とりあえず2ケツでバイクの駐車場まで行って散歩した。いや、散歩しかしたくなかった。

 

 

俺はそいつと歩いている時にたくさん話をしようとした。しかし噛み合わない。俺の知っていることとそれが知っていることの差、俺の求める範囲内の答えの斜め63°くらいから来る変化球など、なんか、こう、とにかく喋りづらすぎた。

 

会話がどんどん無くなり、歩き疲れたからとりあえずカフェ入ろうかってなって、星乃珈琲店に行った。もう、二人で入るのも恥ずかしいし、でも二人で歩くのも恥ずかしいレベルだった。でもわざわざ来てくれたそれを無下には出来ない。

感謝を込めて飲み物、なんか食べ物?を奢ってあげた。

因みにその間ほとんどiPhoneを見ていたので充電が半分以下にまで下がった。

とにかく扱いづらいんだなこの子という印象しかなかったので喋らなくていい状況を作りたかった。

だがやはり俺は男だ。

それと寝るか、寝ないかの一大決心の時が来た。ホテル横をぐるぐると散歩し考えに考えた。

寝たらなんだか後悔しそう。でもな、、、

でもなと考えたのは経験人数だけ増やしたかったとか言うゴミみたいな思考をしていたからだった。

もはや頭の中ではセックス軍と帰還軍で紛争が起きてた。

 

 

 

セックス軍が勝った。

 

 

 

とりあえずじゃあ疲れたしホテル入るみたいな流れになった。とにかく楽しくなかった記憶なので前戯なんかしてないと思う。させただけだったかな。いや愛撫はしたか。

そんな記憶にすら残らない性欲の捌け口みたいな最悪のセックスバトルが始まった。

確か1時間もかかってない。俺は最悪の人間だと思いながらもこれもおもろくなかったんだろうなと思うとまぁ同情しなかった。

 

それはシャワーに行ったのでそそくさと服を着替えタバコ吸って外に出て駐車場まで行き駅まで送って解散。

 

バイクに乗りながらなんでしたんだろうとしか思わなかった。

 

セックス軍は軍として強かったけど政治能力がないんだな。

 

帰還軍に任せていれば財政も感情も俺内の政治はうまく行ったのに。

 

今思い返しても大失敗したなという感情しか生まれないので、セックスはしたい人としよう。

 

嫌な思いを募らせ、バイクを走らせた俺はオービスの光を浴びて帰宅したのだった。